コロナ禍を経て、働き方が変化したことによって、出社だけでなく在宅から仕事を請け負うリモートワークという働き方も普及してきました。
ただその中で、オフラインでの対面営業に固執しすぎるあまり、既存のお客様が離れてしまい、売上が低迷してしまったなんてことも…。
そこでネットを通じて、今までターゲットにしていなかったような人にもサービスを使ってもらうことで、売上を少しでも回復させたいという方も多いはず。
でも実際、調べてみるとネットの集客方法にはいろいろあって、どこから手を出していけば良いかわからないなんてこともあるでしょう。
そこで、今回は「ネットを使った集客方法」について紹介します。
もしこれからネット集客にチャレンジしていきたいと考えているならば、ぜひ参考にしてみてください。
なぜ会社は集客に力を入れるべきなのか？商売において集客が最も重要視される理由
商品の存在自体を知ってもらわないと、そもそも消費者に商品を手に取ってもらえないからです。
実際、消費者を知ってもらってから商品を購入するまでに、私たちは無意識のうちに特定のフローに沿って買い物を進めています。
この消費者に商品を買ってもらうまでの過程を型に落とし込んだものをよく「〜の法則」なんかと呼んだりします。たとえば有名なモデルだと、以下の通り。
このように商品を実際に手に取ってもらうまでには、工程に沿って対策をしていかなければなりません。
なので、現状集客のための施策を自社で動かしているけど、問い合わせにつながっていないという方は、工程ごとに対策が漏れていないかどうか。
最初は、現状の問題点を洗い直すところから始めてみましょう。
ネットを使って集客する方法
「問題点を洗い出してみたら、最初の認知からコケていた」なんてこともあるでしょう。
そこで、今回は認知を取るためのネットを使った集客方法について4つご紹介します。
1.ホームページを使った集客方法
ネット上のホームページを使った集客方法では「SEO」が定番です。
これは具体的には、GoogleやYahoo!とかから調べた際、ページの上位に表示されるよう、自分のホームページ内で使われるキーワードやページ全体の構造を調整するというもの。
ホームページは基本作って、インターネット上に公開するだけでは見つけてもらえません。
実際、街中にお店を出す場合でも、看板が設置されていたり、地図アプリで店舗名が見つけられないと、そこがどのようなお店なのか。何を売っていて、どういうものを提供してもらえる店なのか。
お店に入ってもらえるまで、外からではどういうお店なのかを誰も判別できません。それどころか、その場所にお店があるのかすら気づいてもらえないことでしょう。
そこで、店舗ではチラシを配布したり、駅前で広告の入ったポケットティッシュを配ったりしてお店の存在を周知します。
ホームページも同じで、店舗となるページを構えただけでは見つけてもらえないので、どういうサービスを運営しているページなのか。サービスの詳細を書いたり、定期的に役立つ情報を発信し、活動を証明する必要があります。
ただ実際の店舗は、ライバル店といわれるお店は特定地域だけなのに対し、ネットは全世界にライバル店が点在します。
店を構えて情報をいくら発信しても、これじゃあページを見つけてもらうのも一苦労です。
そこで、膨大なネットの情報から見つけてもらいやすくするために、GoogleやYahoo!といった検索エンジンと紐付けてページを見つけてもらいやすくします。
また、紐付けた検索結果の上位に表示させやすくするよう調整することで、より多くのお問い合わせを獲得し、継続的に来店するお客様を増やし続けることにつながるというわけです。
2.SNSを使った集客方法
「自分のホームページとか持っていないし、作り方もわからない…でもお店の宣伝もしたい」っていう方は、SNSサービスを使った集客方法も試してみましょう。
具体的には、X（Twitter）やInstagramとかで、投稿内容とテーマを決めて継続的に発信し、似た話題に興味を持つお客様にアカウントの存在を見つけてもらい、問い合わせにつなげるというもの。
対面での営業とは異なり、基本的に投稿は垂れ流し、内容に喰いついた方にのみアプローチを図っていくので、興味を持ってくれる方以外は反応を示しません。
それどころか、ある程度反応が取れているなら、商品やサービスに興味を持ってくれているので、無理な売り込みをかける必要もなく、不特定多数の人に向けて、意見を一斉に発信できるので、お客様一人ひとりのサポートに時間を取られる心配もありません。
なのでもしお店の存在だけでも知って欲しいのであれば、お店の雰囲気がわかる写真や風景を撮影して、まずは内容を投稿するところから始めてみましょう。
3.ランディングページを使った集客方法
ランディングページは、特定の商品やサービスを効果的に宣伝したいときに使うというもの。
SNSやネットで検索していると、たまに1ページだけのホームページというかチラシみたいなものを見かけたりしませんか？
「こういうことで悩んでいませんか？」から始まり、なら「ウチのサービスを使って、今から改善しましょう」といった売り込み感MAXのページ、それがランディングページです。
最近だと、YouTube動画を見るときに現れる漫画CMの「ここをクリック！」をクリックして飛んだ先のページとかでも使われていたりしますよね。
このページを使うことで、商品やサービスを宣伝するだけでなく、実際の購入や利用にまで一気通貫でつなげます。
ただランディングページは、ホームページやSNSのように、検索エンジンやSNSアカウントのフォローで見つけてもらえるわけではありません。
じゃあどうやっていろいろな人に見つけてもらうかっていうと、有料で買い取った広告枠を使います。
つまり、ある程度お金もかかります。
なので、まだ商品を売ったことがないという方や、よくわからないけど広告で宣伝すれば問い合わせが一気に増えそうと、安直に考えているならばこの集客方法はオススメできません。
逆にもし、すでに商品が売れている・売れ始めている方や自分でホームページやSNSを持っていて、今後も継続的に商品をいろいろな方に使っていて欲しいという方は、積極的に活用していきましょう。
4.その他の媒体を使った集客方法
「手間もお金もあまりかけたくない…簡単に始められるところからチャレンジしたい…」という方もいるでしょう。
その場合は、すでに人が集まっていて掲載できる媒体に掲載を交渉してみてください。
具体的には、相見積もりサイトやポータルサイトといった業者の仲介を目的とした掲載サイトなど。
掲載するところによっては、料金が発生するものもありますが、基本は指定のフォーマットに合わせた情報を提供するだけで簡単に掲載できます。
オフラインの対面とかだと、公共の施設か何かで自身が発行したチラシやパンフレットを置かせてもらうこともあるでしょう。ざっくりそのネット版といった感じです。
これによって、実際に相見積もりサイトやポータルサイトといったページを頻繁に訪れる方や近しい業者との横のつながりを増やすことにもつながります。
なのでもし手間もお金もかけたくないけど、少しでも問い合わせを増やしていきたいといった方は、ぜひチャレンジしてみてください。
集客で大事なのは使う媒体ではなく◯◯を理解すること
「ネットではいろいろな集客方法があることがわかった。ただ正直どれを使えば良いかまだわからない…」と悩まれる方も多いでしょう。
でも実は、ネット集客で使う媒体選びは、そこまで重要ではありません。大事なのは結局、お客様がどういうところで商品やサービスを選んでいるのかという「お客様自身の行動」であり「行動に合わせたアプローチ」ができているかどうかです。
たとえばレストランを例にしてみましょう。レストランを開店して、あなたはそのお店のオーナーになりました。
そのレストランでは子ども向けのメニューを多く取り揃えていて、とくにお子様ランチが最も人気なメニューの一つとなっています。
またレストランの売上の大部分は、お子様ランチを頼むお客様で成り立っています。
その場合、レストランが集客で力を入れるべきは、お子様ランチを食べてくれる人を集められるかどうか。つまり、店舗近隣の家族連れをいかに多く集められるかが課題になってくることでしょう。
しかし、店の情報をとにかくアピールするために、予算を注ぎ込んでいろいろな広告に広く出稿したとしても、新聞や大人向けの雑誌とかに出すのでは子どもは目を通さないですし、ネット社会の今だと親世代も新聞とかを読む人は決して多くありません。
なので、広告を出稿する場合は、家族連れの夫婦や子どもが日常的に触れている媒体は何か。どういうところに情報を置きにいけば興味を持ってくれるのかを深く理解する必要があります。
このように、もしどの集客媒体を使ってもお問い合わせが増えなかったと悩んでいる場合は、一度顧客が何をしたがっているのかを分析・想像してから、それに合う集客手法を探すようにしましょう。
おわりに
今回は「ネットを使った集客方法」についてご紹介しました。
もしこれからネットを使って、お客様を集めていきたいといった方は、今回の記事を参考にぜひネット集客にチャレンジしてみてください。
